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サニックス、住宅PV事業68億円に拡大

産業用へ本格展開

〝シロアリから太陽光へ〟。住宅衛生サービス大手のサニックスがPV(太陽光発電)市場へ本格参入して早2年半。いまや同社のPV事業は68億円規模、総売上高の20%以上を占めるまでに成長を遂げた。害虫駆除サービスで得た約32万世帯の顧客へ住宅用PVシステムを拡販する戦略が功を奏したのであるが、ここに来て、FIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)導入を睨み、産業用PV分野へ展開する。いかなる新戦略を描くのか。

サニックスが卸販売する住宅用PVシステム。モジュール、パワコンは韓・現代重工業の製品。

サニックスのPV事業の方針は、「ユーザーが10年以内に初期投資を回収できる価格帯で製品を提供すること」(下城正寛常務)である。それは住宅衛生サービスで培ったコンシューマー事業に対する同社の経営理念に通じるのであろう。09年10月の参入当初から、末端価格でkW当たり42万円という、当時最安値のPVシステムを売り出した。

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