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転機は出会いから
桑野幸徳(くわの・ゆきのり)
1941年福岡県生まれ。63年熊本大学卒業後、三洋電機入社。93年取締役研究開発本部長、96年常務取締役、99年セミコンダクターカンパニー社長を歴任し、2000~05年三洋電機代表取締役社長に就任。現在、太陽光発電技術研究組合(PVTEC)理事長ほか、大和ハウス工業監査役、オプテックス取締役を兼務。工学博士。
「太陽光発電を主要なエネルギー源にしなければならない」。
3・11の直後、自ら理事長を務める太陽光発電技術研究組合の会合で、桑野は熱弁を振るった。東京電力管内で大規模な計画停電が実施され、夏場の電力不足が懸念された昨年4月のことである。太陽光発電が、基幹エネルギーとしての評価を十分に得ていないことがもどかしかったのだ。しかし、それだけではない。
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