[モジュール耐久性問題]
モジュール劣化現象を解明 原因は、酸素、有機物、光がつくる〝強酸化力〟
大阪大学 柳田祥三 名誉教授
今、太陽電池モジュールの耐久性が危ぶまれている。数年でホットスポットが発生し、発電量が低下するという問題だ。メーカー各社は10年保証をうたい、保証期間内であれば無償で交換するなどして対応しているが、いまだ抜本的解決には至っていない。この課題解明に、色素増感太陽電池の大家で、大阪大学名誉教授の柳田祥三氏が力を入れている。モジュール耐久性問題は、産業技術総合研究所の加藤和彦氏の事例研究が知られているが、柳田氏は化学的見地から劣化のメカニズムを分析する。
柳田氏はこのテーマの研究に着手した動機をこう語る。
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