サンパワー・ジャパン
世界最高効率モジュール今夏発売 効率20%超
効率24%の第三世代、量産開始
サンパワー社は今年3月、セル変換効率24%の「第三世代」Maxeonセルの量産を開始した。商用生産されているセルでは世界最高の発電効率である。同セルを搭載したモジュールを順次出荷する予定だ。
同セルは10年6月に開発。当時プロトタイプで世界最高の変換効率24.2%を記録し、米エネルギー省傘下のNREL(国立再生可能エネルギー研究所)で確認されている。同社は以後、量産に向け開発を進め、今回商用化を果たした。
同社は85年設立後、高効率型の単結晶シリコン型セル・モジュールの製販で事業を拡大。その後、EPC(発電所の設計・調達・建設)事業に参入、現在はセル・モジュール事業と同規模に成長している。11年5月には仏石油大手トタールの傘下に入った。
現在、セルをフィリピンとマレーシアで、モジュールはフィリピンとポーランド、米カリフォルニア州、メキシコの4拠点で生産。11年には、自社製セルを組み込んだモジュールを900MW以上出荷した。11年の年産能力はセル、モジュールそれぞれ1GWずつ。これを12年内に1.2GWへ、13年には2GWまで増強する計画。
日本への展開は09年から。日本法人サンパワー・ジャパンを09年末に設立後、東芝と提携。10年4月から東芝の住宅用PVシステムにモジュールを供給している。