エスパワー
単結晶型・モノライク型モジュール発売
太陽電池モジュールメーカーのエスパワー(山形県天童市、渡辺栄造社長)は4月より単結晶シリコン型及びモノライク型モジュールの販売を開始した。単結晶型はフルスクエアタイプも取り揃える。従来の多結晶シリコン型とともに売り出し、製品ラインナップの充実を図る。J-PEC認証を申請しており、関連機器を調達して独自のPVシステムとしても拡販していく構えだ。
今回製品化したモジュールはこれまでと同様、山形工場で生産する。独自の封止技術を用いて耐久性を高めた点が特長だ。国内メーカーの中では価格競争力もあるという。
モノライク型とは、多結晶型の一種であるが、セルの基板となるインゴット・ウエハから改良が施されており、通常の多結晶型よりも高い発電性能が得られる製品だ。変換効率や価格において多結晶型と単結晶型の間に位置する。同社はモノライク型セルを海外メーカーに製造委託し、自社工場でモジュール化している。
モジュールの種類は発電規模別にそれぞれ4種ずつ、32セル、48セル、60セル、72セルとなっている。ただし、72セルは受注に応じて生産する。
渡辺栄造社長は「PVは長期にわたって発電しなければならない製品。世代を超えて愛されるべきものだから、安易な価格競争に走るのではなく、メンテナンスやサポート体制が重要だ。東北復興のためにも、地元に根を張って頑張っていきたい」と語る。なお、6月頃には単結晶型の両面発電タイプも販売する予定だ。