Products Review

英弘精機

メガソーラー故障診断システム発売

気象計測機器メーカーの英弘精機(東京都渋谷区、長谷川壽一社長)は今年2月末、米ドレーカー・ラボラトリーズ(Draker Laboratories)と開発したメガソーラー用の遠隔監視型の故障診断システムの販売を開始した。自社の太陽電池評価技術とドレーカーのソフトウェア技術を融合して製品化した。今年7月に開始するFIT(全量買取り式の固定価格買取り制度)を見越して拡販する構えである。

同システムは、パネルの発電量やパネルの温度、日射量などを複合的に計測することによって、メガソーラー発電所の故障を診断する装置。発電所の運営者にとっては、万一の故障に、迅速に対応できる。特に、メガソーラー発電所は僻地に建設されることも多いため、遠隔地でモニタリングできる仕組みを施した点が特長だ。

長谷川壽一社長は「メガソーラー発電所が故障した場合、運営者の利益に直結するだけに、いかに早く復旧できるかが非常に重要な要素となる。当社のシステムは、複数サイトの一括集中管理も可能であるため、様々なサイトを運営し、アセットマネジメントをされるお客様にとって大きなメリットとなる」としている。

同システムの価格は、発電規模1MW当たり200万円から。販売数は40~50MW分の案件への納入が当面の目標で、初年度1億~2億円の売上高を目指す。5年以内に数百MW分まで案件数を伸ばしていく予定である。

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