[第69回]
系統用蓄電所の運用法
三次調整力②取引の実務
2025年4月に要件が変更される前日商品の三次調整力②。アンプレナジーの村谷社長が25年度以降を想定し、三次調整力②の取引について解説する。
村谷敬(むらたに・たかし)
1980年生まれ。群馬県出身。成蹊大学法学部法律学科卒。行政書士。エナリス、エプコで培った電力自由化業界の経験を基礎に、電力ビジネスのコンサルティングを行う。エネルギー法務を手がける村谷法務行政書士事務所の所長を務め、2017年にAnPrenergyを設立、代表取締役に就任。
三次調整力②は、主に再生可能エネルギーの予測誤差を補う調整力で、前日に一般送配電事業者の出力予測と出力実績の差異を調整するために活用される。それゆえ、実需給日の前日に取引される前日商品で、入札受付期間は実需給日の前日12時から14時までとされており、約定処理は前日15時までに実施される。応動時間は60分以内と緩やかで、継続時間は30分、入札時間の単位も30分である。
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