第2回
SBT
今年からパリ協定が実施段階に入り、脱炭素社会を目指す世界的な潮流は一層加速する。そこで重要なキーワードの1つがSBTだ。理解を深め、事業に役立てよう。
SBTとは「Science Based Targets」の略である。パリ協定で各国が共有した、「世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて2℃より十分低く保ち、1.5℃に抑える努力を追求する」という目標を達成するために、企業が取り組むべき、科学的根拠に基づいて算出した温室効果ガスの排出削減目標を指す。企業に対し環境経営に関する情報開示を求める非政府組織のCDPら4団体が始めた取り組みで、CDPジャパンの高瀬香絵シニアマネージャーは、「非政府アクターの働きで翌年の『COP21』を成功させるためにSBTが誕生した」と経緯を語る。
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