Products Review

ハイパーエナジー

オフグリッド簡易建屋発売

完全オフグリッド型で電源を必要とする通常の駐輪場としても使用できる

太陽光発電設備の関連部材を販売するハイパーエナジー(神奈川県藤沢市、山内実社長)は、2021年5月10日、太陽光発電設備と蓄電設備を設置したオフグリッド型の簡易建屋、『オアシス』を発売した。屋外の休憩所や災害避難所、電動モビリティ充電基地などの利用を想定し、拡販していく構えだ。

簡易建屋には、出力約2.5kWの両面発電型太陽光パネルと蓄電容量6.54kWh、出力3kWの蓄電設備のほか、外部への電源供給用コンセント4口と、筐体の上部にLED照明器具が設置。太陽光パネルと蓄電設備はともにエネルギーギャップ製である。

同社はこのほか、ベンチやミスト発生装置、Wi-Fi設備や情報を掲示するデジタルサイネージ、無線給電などをオプションで用意。施工を自社で行いつつ、部材の外販も手掛ける。

同社ソーラーエクステリア事業部の小林卓開発部長は「今回の簡易建屋は、電源供給用の系統接続工事が不要で、場所を選ばず設置できる。災害時の防災拠点用など、まずは自治体に販売していく」と話す。

簡易建屋のサイズは、高さ2.4m、奥行3m、幅4m。価格帯は、太陽光パネルと蓄電設備、LED照明器具、電源供給用コンセントを備える標準仕様の場合、施工費を含めて280万円程度。

同社は今夏を目途に、簡易なアルミ架台とフレキシブル太陽電池、可搬型蓄電設備を用いて、車で運搬できる新製品、『移動式太陽光発電所』の発売を予定している。

神奈川県藤沢市に設置されたものは標準モデルを3棟連結している

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