Products Review

リコー

色素増感太陽電池発売 出力276μW、従来品比20%上昇

リコー(山下良則社長)は、2021年5月下旬に従来品より出力を20%向上させた276μWの色素増感型太陽電池を発売する。照明のついた冷凍倉庫やショーケース内のセンシングのほか、介護現場や医薬品の保管場所など多様な環境下での利用を想定。IoT(モノのインターネット化)機器の供給電源としても売り出し、販売会社などに卸していく。

同社は、冷蔵・冷凍などの低温環境下でも使用できるよう色素増感型太陽電池の最低使用温度を従来品の0度からマイナス30度まで広げた。さらに、室内光源波長に適した有機材料の設計とデバイス構造を太陽電池に用いて、倉庫などの暗い室内光下でも発電できる性能を持たせたという。

今回の製品は、個体型色素増感太陽電池、『RICOH EH DSSCシリーズ』の新機種。同社はサイズ、出力が異なる3種類の太陽電池に加え、3種類の太陽電池各3個を1つのパッケージにした製品評価用の商品も発売する。

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