パワーオーク
可搬型蓄電池発売
蓄電設備メーカー、中・パワーオークテクノロジーの日本法人、パワーオーク(神奈川県相模原市、川村卓正社長)は、可搬型蓄電設備の新製品、『ブルーティEP500』を2021年4月29日に発売した。災害時の非常用電源として売り出し、一般世帯へ年間500台の販売を目指す。
新製品には、蓄電容量5.1kWhのパワーオークテクノロジー製リン酸鉄系リチウムイオン蓄電池と定格出力2kWの蓄電用PCS(パワーコンディショナ)が内蔵。さらにUPS(無停電電源装置)が搭載されており、停電時には自動的に電力を供給する機能が備わっている。
利用者は、付属のACアダプタで家庭用コンセントから充電できるほか、別売りの折り畳み式出力200Wの太陽光パネルを最大1.2kWまで接続して充電することもできる。太陽光パネルを使えば、MPPT(最大電力点追従)機能が働き、最短4時間45分で満充電になる。コンセントと太陽光パネルによる同時充電も可能だ。
このほか新製品には、ワイヤレス充電ポートやACコンセントなど7種類の出力端子がある。非常時の携帯電話の充電などに活用できる。
日本法人は19年に設立。蓄電容量1.5kWhの既存製品、『ブルーティEB150』を災害用電源として東京都に430台を納入した。今回の新製品もクラウドファンディングを通じて5月14日までに109台販売し、今後は販路拡大を狙って通信販売を始める予定だ。蓄電設備の価格は税込み49万9900円。