第10回
自家消費提案②
読者のお悩みにお答えする本連載。前回に続き、太陽光発電の自家消費提案に関するものを集めた。
Q、全量自家消費では、定期的にPCS(パワーコンディショナ)が停止すると聞いた。回避する方法はあるか。
全量自家消費の場合、余剰電力の逆潮流を防ぐRPR(逆電力継電器)を設置するため、余剰電力が発生するたびにRPRが作動してPCSが停止してしまう。
回避策として、太陽光発電量と電力消費量を監視しながら、太陽光発電量が電力消費量を上回る場合にPCSを自動制御する負荷追従機能付きの設備を活用する方法がある。だが、同設備を導入しても、構成機器の電力量計やPCSコントローラとPCS間の通信速度が遅ければPCSの制御が遅れてRPRが働いてしまう。構成機器を同じメーカーの製品で揃えたり、各機器が一体となったものを採用したりするとよいだろう。
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