再エネ発電所ファイル

Vol.63

吉野川分水かつらぎ第1、第2発電所

農業用水を補給する吉野川分水の西部幹線水路に建設された太陽光発電所。FITを活用した発電事業の売電収入で土地改良施設の維持管理費を軽減する目的で、大和平野土地改良区が2014年から運用を開始した。建設に際しては随所に工夫を施したようで、たとえば、北西の葛城山から吹き下ろす強風の影響に備え、架台が浮き上がらないようスパイラル状の杭基礎で強度を高めた。あるいは、設備の温度特性による発電低下を抑えるため、太陽光パネルやパワーコンディショナを冷涼な水路上部に設置したという。大和平和土地改良区は、この他にも2ヵ所の農業用地で太陽光発電所を運営しており、太陽光発電所を活用した環境学習なども実施している。

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