Products Review

椿本チエイン

直流給電型のEV充放電装置発売

機械製造の椿本チエイン(古世憲二社長)は2021年7月19日、EVなどと太陽光発電設備や蓄電設備を双方向に直流給電できる事業用の充放電装置を発売した。電力変換ロスを抑え、効率よく給電できる仕様とした。VPP(仮想発電所)やダイナミックプライシング(変動料金制)などでの活用を想定し、EV用の充放電装置を拡充した。初年度50台程度の販売を目指す。

同社は、13年よりEVと公共施設やビル間で双方向に電力を給電するVtoB(自動車から建物への電力供給)機器を販売、停電時の非常用電源や平常時のピークカットを可能にする機器として公共施設を中心に提供してきた。新製品では、太陽光発電設備や蓄電設備とEV間で電力を給電するシステムを想定し、直流のまま相互接続できる仕様にした。なお、電力系統や交流電力で稼働する設備と接続する際は、外部に設置する電力変換装置で直流電流と交流電流を変換する仕組みにしている。

充放電装置があれば、EVと直流負荷を直接接続できるため、通信設備などのあるデータセンターのBCP(事業継続計画)対策での活用も期待できる。製品名は『eLINK DC』。

直流給電型EV充放電装置『eLINK DC』。入出力電圧範囲はDC240〜410V

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