ドイツエネルギー転換の真実

『SINTEG』が示したエネルギー社会の未来像(前編)

再エネの導入拡大に向け実施された実証試験、『SINTEG(シンテグ)』。前回の概要説明に続き、今回はSINTEGが示したエネルギー社会の将来像を探る。

西村健佑(にしむら・けんすけ)

1981年大阪府生まれ。2005年立命館大学経済学部卒業後ドイツに留学。ベルリン自由大学環境政策研究所で環境学修士を修め、その後エネルギーに関する調査を実施。現在は通訳・翻訳、調査を幅広く手掛けている。

電力システム改革には4つの〝変化〟がある。すなわち自由化、脱炭素化、デジタル化、分散化である。ドイツの電力システム改革は、1998年の自由化に始まり、2000年の脱炭素化を目的としたFITの導入があって、その後は需給調整市場の開放などによるデジタル化と分散化が進んだ。

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