再エネ発電所ファイル

Vol.66

南阿蘇水力発電所

阿蘇カルデラの南側、熊本県南阿蘇村久木野地区の棚田を活かして、農業用水路に設置された水力発電所。水路は、300年前に開削された南阿蘇村の疏水群のひとつ「琵琶首井手」の流末で、県中北部を流れる白川に放流していた水を発電用水に活用した。発電事業者の南阿蘇水力発電は、2013年3月に『熊本県小水力利用推進協議会』の会員によって設立。翌14年に水力発電所を開発する予定だったが、系統連系の協議が難航したほか、16年4月の熊本地震で送電予定の変電所が被災、計画が大幅に遅延した。20年1月に再開し、着工したが、発電所建屋の場所が白川の旧河道に位置し、地盤が軟弱で予想以上の難工事となった。

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