〝最強中国〟の実相と趨勢

中国の勢いが凄まじい。世界の太陽光パネル生産に占める中国の生産シェアが実に85%を超え、それらを呑み込む莫大な需要をも自国に創り出した。いまや需給を支配し、市況も操れるのだから、中国が世界の太陽光発電市場を制覇したといっても過言ではなかろう。事実、欧州市場の衰退は、中国製品の流入を妨げた関税措置に起因しているし、米政府の緊急輸入制限にしても、中国製品を締め出せば、米市場の急冷は目に見えている。
日本も例外ではない。安かろう悪かろうと揶揄してみても、FIT価格が18円に下がったいま、中国製品に頼らざるを得ないのが実情だ。ともあれ、中国製品の品質は向上し、性能は日本製に肉薄している。投資を継続して最新設備で量産する中国メーカーに対し、投資を控えて旧来設備でしか生産できない日本メーカーだ。日本勢がいつ抜かれても不思議ではない。
〝最強中国〟の実相に迫り、趨勢を占う。(本誌・川副暁優)

3月14日、CPIA(中国太陽光発電産業協会)が主催する『2018年上期における太陽光発電市場の形勢分析座談会』が北京で開かれ、中国の太陽光関連メーカーの首脳が集まった。

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