【PR企画】
商機到来か 日本メーカーの反転攻勢
日本独自の環境や規格に対応
日本メーカーの強さが垣間見える製品もある。たとえば、屋根上設置用の太陽光架台だ。メーカーは、日本特有の膨大な種類の屋根に対応した製品を供給しなければならないだけに、汎用品の大量生産を得意とする海外勢が強みを発揮し難い。特に種類が多い瓦や金属屋根向けの製品では、日本メーカーに地の利がある。近年は陸屋根設置でも、防水対策や耐荷重などを考慮した製品が求められており、日本の環境や規格などを熟知している日本メーカーの製品が多く採用されているようだ。
防水シートメーカーで、太陽光架台の基礎を販売するアーキヤマデは、22年度の太陽光基礎の出荷量を前年度比4倍に伸ばした。防水機能を施した基礎を販売しており、新たに10年の防水保証を付与するうえ、架台を含めて1㎡あたり4kgに抑えて、耐荷重制限が厳しい施設にも設置しやすくした点が好評を得ている要因だろう。
一方で、屋根に穴を開けたくないという要望もあり、自重で固定する置き架台への関心も高まっている。陸屋根用の置き架台を販売するアイユーソーラーには問い合わせが増えているようで、塩害や積雪地域での設置需要が増えているという。そこで同社は、架台の厚みを変えたり、粘着剤を使用したりすることで強度を高めた製品を売り出している。置き架台は横滑りなどを懸念する声もあるだけに、同社はJIS（日本産業規格）や国の規制に対応し、案件ごとに強度計算を行い、安全配慮を徹底している。
