【PR企画】
拡がる再エネ関連設備! 脱炭素新時代の商材選び
安全、価格、意匠性…
屋根上設置の提案力を高めるうえで、屋根に太陽光パネルを取り付けるための金具や架台選びは無視できない。現時点では費用対効果の観点から、ハゼ式や重ね式といった折板屋根向けの導入が先行しているが、少なくとも公共施設に多く採用されている陸屋根までは再エネ企業が対応を拡げるべき範囲だろう。実際、陸屋根向けの製品が続々と投入されている。
アップソーラージャパンは、太陽光パネルの重量込みで1㎡あたり35kg程度に抑える軽い置き架台を販売し、売れ行きが好調のようだ。安全性を考慮して風の影響を請け難くしたいと考える顧客が増えていることから、パネルの傾斜角度を5度から3度にするなど改良し、自治体施設での採用も伸ばしている。
一方、茂山組はFITが始まる前から置き架台を販売してきた〝パイオニア〟と言える存在だが、価格低減の要望が強く、23年に入って新製品を発売した。使用する重りを汎用品に変えて建設現場の近くで調達できるようにして運送費を抑えたのだ。さらに、重りを支えるアルミレールの形状をI型からL型にして重りを設置しやすくし、防水層との接地面に溝を設けて横滑りのリスクを低減した。
工場や倉庫などの建物だけでなく、住宅屋根も対応力が求められる領域だ。東京都や川崎市などで戸建住宅への太陽光設置義務化が始まるだけに、住宅用の太陽光パネル取付金具に求められる仕様が変化している。
その1つが意匠性で、ダイドーハントは、設置時に屋根と太陽光パネルが一体に見える製品を開発し、23年10月より売り出した。JIS(日本産業規格)では、屋根の端から太陽光パネルの端部まで300mmの離隔距離を確保しなければならないが、同社は独自に実験などを行い、軒下であれば90mmの距離を開けるだけで済むようにしつつ、専用のカバーを付けることで一体に見えるようにした。意匠性が高いだけでなく、屋根を有効に使えるため、狭小屋根にも向く製品とも言える。