地域に息吹く太陽光発電
日本縦断PVツアー
太陽光発電の利潤が地域に還元されていない。国民が等しく負担して建てた太陽光発電所ではなかったか。にもかかわらず、その発電所から得られる効用が、あまりにも偏って分配されている。
確かに、「経済発展の出発は不均衡状態がよい」と唱えるドイツの経済学者アルバート・O・ハーシュマンの学説もある。あるいは日本が模倣したドイツ版FITは、ハーシュマンのこの不均衡成長論に基づいて設計されたのかもしれない。
ただハーシュマンはこうも言う。「不均衡が長く続くと経済は分裂する」と。
いま我々に必要なのは分裂ではない。地域のための太陽光発電所だろう。
全国を巡って探してみた。
FIT施行から4回目の夏を迎えた日本。太陽光発電の導入量は劇的に増えた。FIT前も含めた累計導入量は33GWを超え、住宅の屋根も含めて250万ヵ所以上に設置されている。
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