苦境の再エネ大国ドイツ 賭けの脱FIT宣言

再生可能エネルギーの導入促進か、国民の負担軽減か。ドイツがついに苦渋の決断を下した。
第三次メルケル内閣は4月8日、再エネ政策の大改革案を閣議決定し、脱FIT(固定価格買取り制度)を宣言した。太陽光発電業界は早くも反対姿勢を鮮明に打ち出し、ロビー活動を始めたが…。
ドイツの試練はFITの弱点を浮き彫りにした。早晩、我が国も同じ運命を辿るかもしれない。ドイツの再エネ大改革、そして太陽光発電マーケットの実情を解き明かす。

電気代が払えない──。

国民の悲痛な叫びが沸騰した。ドイツの電気料金は年々高騰し、2013年の平均単価はkWhあたり28ct(ユーロセント)、平均世帯の1ヵ月の電気代が実に84€(ユーロ)に跳ね上がった。

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