年率1%未満の発電劣化はまれ!?

太陽電池の出力保証を疑え

FITによって、世界は変わった。日本にも近い将来、10GWを超える太陽電池が導入されるだろう。
だが、それは国籍を問わず、様々なひとによってつくられた製品が、市場に溢れることを意味する。環境や経済性などきれいごとで語られることが多い太陽電池。だが、発電劣化は現実に起こりつつある。
太陽光発電の信頼性とは何なのか。専門メディアとしての存在意義を問い質すという自戒も込め、常識となった太陽電池の出力保証を疑うことで、あるべき姿を提言したい。

発電量の低下は、太陽電池の発電劣化ではなく、台風や塩害によるシステム故障によるもの。システムがダウンすれば当然、発電量が減る。システム全体での最適化が重要だと示す事例だ。写真右上)ACアレイ、右下)結束バンドで束ねられたケーブル

沖縄本島最南端に位置する糸満市。那覇空港から国道331号線を抜け、車で30分。バイパスを越えると、日差しを遮る雨端と呼ばれる庇のうえなど、建物を覆うように太陽光パネルが設置された糸満市庁舎が目に映ってきた。

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