安定成長に漂う不透明感

オンサイト太陽光最前線

建物の屋根に太陽光パネルを設置し、生まれる電力を自家消費する〝オンサイト太陽光〟。脱炭素化への再生可能エネルギーの導入手段として、あるいは上昇する電力代を抑える手段として、利用が進んだ。電力消費者が初期の負担なく設備を活用できるオンサイトPPA(電力売買契約)も広がり、オンサイト太陽光市場は安定成長期に入った。ただ一方で、先行き不透明感も漂う。設置条件の良い屋根が埋まり、遊休地や駐車場を活用する動きこそあるが、たとえば太陽光パネル搭載カーポートはどれほど普及するのか、まだ見えない。PPA業者は再エネ供給量を増やすため、電力系統を介する〝オフサイト太陽光〟に力を入れ始めており、EPC(設計・調達・建設)企業や施工会社の間では、施工面の課題が浮き彫りになりつつある。変わり始めたオンサイト太陽光市場、その最前線に迫った。(本誌・楓崇志、土屋賢太)

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