〝未耕のマーケット〟
ミドルソーラーの現実と可能性
メガソーラー、アンダー50に続く第三のマーケットとして期待されるミドルソーラー。出力50kW以上1MW未満というレンジの広さから、計り知れない潜在需要を秘めると目されてきた。しかしまだ開花のときを迎えていない。〝未耕のマーケット〟ミドルソーラーの現実と可能性を探る。
立ちはだかるコストの壁
ミドルソーラーのブーム到来がなぜ遅れているのか。理由としてまず挙がるのが、〝旨み〟がないこと。
今年度の買取り価格には、規模別区分は設けられておらず、出力10kW以上の太陽光発電は一律36円(税抜)。その算定根拠となったkW当たりの設置費は28万円とされた。つまり太陽光発電所の設置費が28万円を上回ると、発電事業者の投資利回りは目減りする。設置費28万円がマーケットの成長を左右するひとつの基準であるが、ミドルソーラーの設置費はこのコスト水準よりも高い。
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