緊急特集

サンテックパワー非常事態宣言

忍び寄る連鎖倒産の波

採算割れでパネルを売るのは今日で仕舞いだ。何度そう呟いたことだろう。だが、タリフが減額されるたびに目先の利益にとらわれ、さらなる値下げでパイを奪いに走った──。
悪予感ほど的中するものなのか。経営危機に喘いだサンテックパワーがついにデフォルト(債務不履行)に陥った。負債額の大きさから存続さえ危ぶまれる状態だが、それはモジュール事業での失敗が積み重なったすえの結末ともいえる。
世界大手に君臨し続けたサンテックパワーが抱える経営危機の本質とは何なのか。彼らの闇に迫るとともに、連鎖倒産が懸念されるいま、海外企業100社の財務データから最新の経営状況を緊急特集する。

無謀な投資と採算割れ

3月18日、市場は震撼した。つい先日まで、創業者である施正栄氏の会長職解任劇、15日に償還期限が迫った転換社債、5億4100万ドル(約510億円)のうち、「60%強の社債保有者と2ヶ月間の支払い延期に関する合意」を発表するなど火消しに躍起だったからだ。

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