世界倒産危険度ランキング

生き残るのは誰だ

422社の経営実態を見抜く

止められぬ製造ラインが売り先すらままならない太陽電池を生み、在庫の山をつくりだす。たまった在庫を吐き出すため、パネルは値崩れを起こし、その結果、財務基盤を大きく毀損させてしまう。
FIT(全量買取り制度)のもと、拡大の一途を辿る太陽光発電マーケット。だが、世界中でいくらモジュールを売りさばこうとも、工場閉鎖や事業撤退、経営破綻に陥る企業が後を絶たない。太陽光発電産業はまるで底なしの危機のなかに迷い込んだかのようだ。
太陽光発電というものづくりを担ったメーカーたちに明日はくるのか。ポリシリコン・インゴット・ウエハ、セル・モジュール、モジュール部材、製造装置、PVシステム、この5つのジャンルから総勢422社を対象に短期的な資金繰り、資産効率、有利子負債の水準などをもとに倒産リスクを徹底検証する。

過大な在庫が値崩れを引き起こした

8月上旬、ドイツ政府は今年上半期の導入量が4.3GWにのぼったと発表した。なかでも6月のたったひと月での導入規模は1.8GWを記録。一説には今年2Qまでの世界市場は13GWを超えたという。

この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です

ログイン

この特集の記事

その他の特集

一覧を見る