沸騰する太陽光1兆円産業!
波乱含みの全量売電マーケット 60日間のすべて
FIT(再生可能エネルギーの全量買取り式固定価格買取り制度)が始動して2ヵ月。いま、国内の太陽光発電市場が嘗てない活況を呈している。買取り価格42円、買取り期間20年のインセンティブが反響を呼び、数多の企業・団体が全国各地で太陽光発電所の開設に乗り出した。公表されたメガソーラープロジェクトだけでも、実に1.3GWを超えている。今年度着工する出力10kW以上の全量売電ソーラー発電所は、2GW、あるいは3GWに及ぶ可能性も出てきた。
だが、意外にも建設工事が遅延している。いったい何が起こっているのか。全量売電マーケットの実態に迫る。
7月1日以降、太陽光発電所の建設計画が急増した。再エネ(再生可能エネルギー)発電設備の認定を担当する中部経済産業局資源エネルギー環境部の職員は、状況をこう語る。
「太陽光の申請が殺到している。当管轄で7月末までに認定した10kW以上の太陽光発電設備は104件だったが、未処理の案件がこの3倍以上もある」。
この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です