地方見聞録【中四国】

材不足、資材高騰で停滞感も 地域脱炭素化に商機の兆し

材不足や資材高は深刻で、中四国地方の再エネ企業も例外なく影響を受けている。法人向け自家消費の需要は旺盛でも、工事は停滞ぎみだ。

「自家消費案件の受注を獲得しても、OVGR(地絡過電圧継電器)がないので工事が進められない。キュービクルに至っては1年待ちの状態だ」。

SAWADA(広島県福山市)の澤田宏紀社長は、あきれ顔でこう語る。同社はFITを活用しない〝非FIT〟の太陽光発電所開発や海外展開も進めていただけに2022年1月期の売上高は12.5億円と、前期比14%の増収だったが、部材調達に支障がなければさらに伸ばしていたことだろう。

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