岐路に立つバイオマス
注目はバイオガス発電
再エネながら調整電源の役割も果たすバイオマス発電。とりわけバイオガス発電に期待が集まるが、ハードルは高い。事業化の鍵とは。
愛知県豊橋市の公共下水道『中島処理場』内にバイオガス発電所の建設計画が持ち上がったのは約9年前。豊橋市上下水道局、下水道施設課の正岡卓課長補佐は、「汚泥乾燥機などの設備が老朽化し、対策が必要だった」と振り返る。ただ設備を更新すれば解決というわけでもなかった。「汚泥乾燥機の燃料の原油が高騰してコストが合わなくなっていた」(正岡課長補佐)ためだ。そこで市が着目したのがメタン発酵による処理だった。
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