発電所開発ガイド2019

岐路に立つバイオマス

注目はバイオガス発電

再エネながら調整電源の役割も果たすバイオマス発電。とりわけバイオガス発電に期待が集まるが、ハードルは高い。事業化の鍵とは。

豊橋市の『中島処理場』内に建設されたバイオガス発電所の外観。同敷地内にはメガソーラーも併設されている

愛知県豊橋市の公共下水道『中島処理場』内にバイオガス発電所の建設計画が持ち上がったのは約9年前。豊橋市上下水道局、下水道施設課の正岡卓課長補佐は、「汚泥乾燥機などの設備が老朽化し、対策が必要だった」と振り返る。ただ設備を更新すれば解決というわけでもなかった。「汚泥乾燥機の燃料の原油が高騰してコストが合わなくなっていた」(正岡課長補佐)ためだ。そこで市が着目したのがメタン発酵による処理だった。

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