FIT大改造の行方

有識者に訊く

FIT大改造の焦点

FITの抜本見直しの焦点はどこか。方向性を議論する専門委で委員を務める3人の有識者に話を訊いた。

「目指すは、再エネの経済的自立」

プロフィール●やまぢ・けんじ 1950年生まれ。72年東京大学工学部原子力工学科卒業。77年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。同年電力中央研究所に入所。94年東京大学教授に就任。2010年より現職。現在再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会の委員長を務める。

地球環境産業技術研究機構 山地憲治 副理事長・研究所長

FITの抜本見直しで、賦課金が2.4兆円にまで膨らんでいる点や、再生可能エネルギーの導入が太陽光発電に偏っている点を是正する必要があるが、特に系統問題だ。系統に空きがない、あるいは需給調整のために出力抑制が発生している問題がある。本当は系統に接続する再エネ発電所はオンラインで制御する形をルール化しておけばよかった。

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