住宅用太陽光が30年経過 いまなお順調に稼働
太陽光発電技術研究組合 桑野幸徳名誉顧問
日本で初めて住宅に設置された太陽光発電設備が30年を迎えた。〝太陽光の父〟桑野氏の自宅に設置された設備である。桑野氏が思いを述べた。
1992年7月末に設置して以来、30年が経過した今も太陽光パネルやPCS(パワーコンディショナ)は稼働し続けている。ただ25年を過ぎると、出力の低下が目立ち、92年から20年間の年平均劣化率は0.44%だったのに対し、2015年以降は同5.96%だった。原因は特定できていないが、設備の配線の劣化によるものか、太陽光パネルに使われている封止材の酢酸によるものか、基板の光劣化によるものか、いくつか考えられる。
この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です