動き出した中古市場
資産価値評価が鍵
太陽光発電所を同じ所有者が保有し続けなければならないルールはない。FITの権利売買が過熱したように、稼働済み太陽光発電所の売買が盛り上がる可能性は充分ある。中古市場は着実に動き出している。
「もともと協力関係にある企業からの売り込みだったこともあって、すぐに購入を決めた」。
そう話すのは、太陽光発電所のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける伊坂電気の小笠原忠好技術部長だ。同社は2018年12月、福岡県小竹町にある出力1.99MWの太陽光発電所をバイテックグループから9.6億円で購入した。13年3月に竣工した太陽光発電所で売電単価が40円とはいえ、少々高値のように見えるが、小笠原部長は、「何年か稼働した分は差し引きされていないが、残りの期間で投資回収が見込める。特に交渉はしていない」と納得顔である。
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