〝最強中国〟の実相と趨勢

未来を牽引するメーカー3社『太陽光で北京に青空を次代を拓く〝三極司〟』

年産力2600万kWh 眠れる獅子BYDの潜在競争力

[蓄電池]

蓄電池の価格低減を先導するのは、EV世界最大手のBYDかもしれない。年産能力を2600万kWhまで増強する計画をぶち上げ、世界首位を射程圏内に収めた。太陽光発電向けの本格拡販はいつか。

「太陽光発電のコストを下げて北京に再び青空を」。それが〝最強中国〟の事業理念だ。では、太陽光パネルとPCS(パワーコンディショナ)に蓄電池。各事業域を極める3大公司(企業)の実力やいかに。

同社は2017年、リチウムイオン蓄電池を容量換算で1000万kWh出荷し、前年比20%の伸長を果たした。現在深圳市と恵州市に製造拠点を構え、年産能力は1600万kWh。加えて深圳市から北東2000㎞に位置する西寧市で年産能力1000万kWhの新工場を年内にも竣工予定だ。稼働すれば、全拠点の年産能力は2600万kWhに達する。

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