要チェック!7つの注目市場 ⑦【小型風力発電】
市場拡大の予感!? 機運高まる小型風力
太陽光発電の買取り価格が下がる一方で、kWhあたり55円と高い買取り価格を維持する小型風力発電は、太陽光発電事業者から熱い視線を集めている。市場の動向に迫った。
日本は、定格出力で風車を分類しており、出力50kW以下を小型風車と定義している。FIT制度では、出力20kW未満の小型風車が買取り価格kWhあたり55円の対象となる。機器、工事費込みで初期導入費用の相場はkWあたり110〜160万円。仮に定格出力19.5kWの風車を平均風速6mの場所に設置し、年間発電量が6万kWh得られる場合、20年間の売電収入は6600万円。初期導入費が3200万円とすれば約10年で元が取れる計算になるが、風車の出力は風速の3乗に比例するため、風速が下がれば出力が一気に落ち、大きな売電損失を生む。新規参入者にとっては事業の不確実性が大きな障壁だ。
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