定置用蓄電池

〝脱炭素〟の風に乗れるか

正念場の産業用蓄電設備

〝脱炭素〟の風が吹く産業用蓄電設備市場。一過的なブームに終わらせないためにも、メーカーは自立化に向けたさらなる努力が欠かせない。正念場だ。

❶GSユアサの出力10kVA及び20kVAのハイブリッド蓄電設備『三相ラインバックマイスター』。最高変換効率が96.5%と高い ❷GSユアサが開発中のV2X双方向充電器 ❸明電舎が沼津事業所に設置した蓄電設備。奥から蓄電池、制御ユニット、蓄電用PCS、太陽光用PCSが並ぶ ❹ソニービジネスソリューションが福島県本宮市の「サンライズ本宮」に納入した蓄電設備(出力20kW、蓄電容量28kWh) ❺デルタ電子は横浜市に開設したEV充電所に自社製蓄電設備も設置

「夏頃から引き合いが増えた。『RE100』への対応に関する相談もある」。

そう話すのはソニービジネスソリューション公共・エナジー営業部エナジー営業課の石井規夫統括課長だ。同社は蓄電池やPCS(パワーコンディショナ)を調達し、産業用蓄電設備を構築するSI(システムインテグレータ)業務を手掛ける。工事会社などとも協業し、累計2000台以上の蓄電設備を納めてきたが、従来と異なる兆候を感じ取っているようだ。

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