定置用蓄電池

日本ガイシ、NAS蓄電池で市場開拓

国内外420万kWhの出荷実績

世界で初めてNAS(ナトリウム硫黄)蓄電池を商用化した日本ガイシ。再エネの大量導入とともに採用事例が増えそうだ。

日本ガイシのコンテナ型NAS電池 (20フィートコンテナ×4台)

同社は1984年より東京電力と共同でNAS蓄電池の研究開発を開始。実証試験などを経て、2002年に世界初の商用化を果たし、翌年より量産を始めた。NAS蓄電池の特徴の一つは電解質にナトリウムイオン電導性のある固体電解質を採用し、劣化が少なく長寿命である点だ。すでに期待寿命である15年稼働したものもあるようで、日本ガイシ執行役員エネルギーインフラ事業本部エナジーストレージ事業部の市岡立美事業部長は、「15年経過後の蓄電池を検証したところ、想定以上に劣化が少なかった。20年使うこともできるだろう」と自信を見せる。

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