〝九電ショック〟で実損被害拡大か
太陽光5GWが暗礁に
再生可能エネルギーの接続保留問題が九州で深刻さを増している。九州電力が契約申請済みのものまで保留の対象としたため、見切り発車で着工した発電事業者がプロジェクトの中断を余儀なくされ、実損被害が拡大している。九州電力によると、7月末時点の契約申込量のうち、工事費負担金請求書が届かずに保留となった低圧案件は6万8577件、3.3GW。系統連系承諾書のない高圧以上の保留案件は820件、1.7GWだった。九州では実に5GWに及ぶ太陽光プロジェクトが暗礁に乗り上げた。保留期間が長引けば、最悪1.5兆円規模の事業機会が失われかねない。
「私は数百万円かけてパネルを設置した。これから売電しようというのに。受け入れられないとはあまりにも無責任だ。個人の気持ちを考えて貰いたい」。
10月1日、九州電力が福岡市内で開催した説明会の会場で、森山正氏は声を荒げて訴えた。
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