脱炭素新時代の新常識 必見の再エネ設備

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垂直設置で本領発揮! チントの高効率n型パネル

鍵は裏面の発電性能

左写真はエイチ・イーエナジーが開発した垂直設置型の営農用太陽光発電所 。右写真はエイチ・イーエナジーが垂直設置型営農用太陽光発電所を開発する予定の農地。n型両面発電パネルを用いて2024年内に約20カ所建設する計画だ

「太陽光パネルを垂直に設置する場合、パネルの裏面の発電性能が非常に重要になります」。

そう話すのは、北海道のEPC(設計・調達・建設)会社、エイチ・イーエナジーの瀬尾浩史社長だ。同社は2024年、数百件に及ぶ太陽光発電所の開発を進めつつ、グループ会社のエイチ・イーファームと営農用太陽光発電所を開発・運営し、北海道内で約20件の太陽光パネル垂直設置型の営農用太陽光発電所を建設する計画だ。すでに北海道では、積雪対策としてp型単結晶タイプの両面発電パネルを垂直設置した営農用太陽光発電所を1ヵ所開発し、発電量データを収集しているのだ。

瀬尾社長は「運営中の営農用太陽光発電所では、p型パネルを過積載率約200%で東西向きに設置したが、裏面の発電量が不十分でピークカットに至らない場合が多いのです。発電量を増やすにはパネルの枚数を増やすか、裏面の発電性能の高いパネルが必要です」と説明する。

そんな同社が着目したのが、n型単結晶タイプの両面発電パネルだった。裏面の発電量が高いn型パネルの特徴が、垂直設置に好都合だったのである。

では、なぜ同社はチントの太陽光パネルを選んだのだろうか。

瀬尾社長は「チントさんは、ティア1(ブルームバーグNEFによる財務面の階層化基準の最上位層)のメーカーのなかでも、n型パネルの生産比率が高いので、メーカーとして信頼できると思いました」と話す。

実際、チントの生産規模は、太陽電池セルと太陽光パネルの年産能力がそれぞれ55GWで、このうち8割がn型単結晶タイプだ。チントは今後もn型単結晶タイプの生産能力を増強する構えで、25年末までにセルとパネルの年産能力をそれぞれ100GW規模まで拡張する計画である。

続けて、瀬尾社長は「納期が早い点も、チントさんとの取引を決めた理由です」と明かした。事実、日本法人のチントニューエナジーテクノロジーでは常に10MW規模のn型単結晶パネルの在庫を確保しており、同社の呉建鋒社長は、「通常、発注から2ヵ月以内で、要望があれば1ヵ月以内で太陽光パネルを納品しています」という。

ともあれ、太陽光パネルの垂直設置は普及する可能性が高い。というのも、チントニューエナジージャパンによると、一般の片面発電パネルの南向き設置よりも両面発電パネルの東西向き垂直設置の方が、積雪の影響を除いてもなお3割程発電量が増えるというのだ。確かに垂直設置では、用地面積をより多く確保しなければならないうえ、架台の費用が嵩むという側面もある。ただ、地上設置型の太陽光発電所開発自体が今後は営農用太陽光発電所に移行されそうな傾向も伺える。垂直設置が主流になる可能性もないではない。

今回のn型単結晶パネルを用いた垂直設置は、再生可能エネルギーの普及拡大に向けた意義深い取り組みとなりそうだ。

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