再エネ買取り中断をどう乗り越えるか

5電力、買取り中断の衝撃

生き残りを賭けた4つの選択

5電力会社が買取り中断──FIT導入からわずか3年目で、全量買取り制度は事実上、破綻した。九電での連系攻防ラインは800万kW。それに対して760万kWが導入・契約済みだ。残る接続枠はたった40万kW。系統拡大に失敗すれば、1220万kWが接続不能に陥る。揺らいだ制度への信頼。広がる混乱と不安。克服には駆け込みによる負の連鎖を絶つしかない。

「ブローカーがおるからいかんとですよ。今回の保留は経産省の政策ミスだ。バブルを生む温床となった」。

九州で設計・調達・建設を展開するEPCの幹部はいらだちを募らせる。昨秋から起き始めた工事負担金の上昇、接続回答の長期化を見て、設備認定、融資決定通知書、農転や林発などの許認可、系統連系承諾通知書の4つが揃わなければ、〝着工するな〟と社員に厳命してきた。

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