(1) 全量自家消費モデル
始めやすい入門編 負荷追従は必須か
全量自家消費は、最も取り組みやすい非FITモデルだ。客先の電力代削減効果も高い。機器をうまく活用しよう。
全量自家消費モデルとは、電力消費者の施設の屋根上や敷地内に太陽光発電設備などを設置し、発電した再生可能エネルギー電力を電力系統に逆潮流させずに全量消費する仕組みである。
非FITモデルのなかでは、スキームが最もシンプルで、EPC(設計・調達・建設)企業が電力消費者に太陽光発電設備を販売し、設計や施工からO&M(管理・保守)まで提供する形が一般的だ。FITの認定が不要なうえ、余剰電力を電力系統に逆潮流させないため、系統連系に伴う工事負担金がかからない。送配電会社に逆潮流しない設備であることを認めてもらうための協議こそ必要だが、長くても1ヵ月程で終わるようだ。
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