地域脱炭素のいま

匿名座談会

地域脱炭素の現実

脱炭素先行地域に採択された地域でも現実には様々な問題を抱えているようだ。地域脱炭素に詳しい3名に匿名で語ってもらった。

──環境省の脱炭素先行地域に申請する際、コンサル会社によって支援してもらうのが通例のようだが、そのコンサルによって問題がこじれているという話を聞く。

 

B氏●当社が関わった地域脱炭素の例で言うと、外部から入ってきたコンサル会社の提案で、当初その地域では電力小売り会社を設立する流れになっていた。ただ、当時は、JEPX(日本卸電力取引所)の価格急騰で電力市場が荒れ、その後ウクライナ侵攻の影響で燃料費が高騰するという時期だった。安易に電力小売りに着手するのではなく、他に方法があったはずだが、自治体関係者の知見は浅く、要はコンサルの提案にそのまま乗っかっていたのだ。

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