中国メーカー復権の真実

〝中国太陽電池の父〟と呼ばれた男

ハレオンソーラー 楊懐進CEO

サンテックパワー、チャイナサナジー、JAソーラーを次々と立ち上げ、ハレオンソーラーを再建させた男がいる。楊懐進(サミュエル・ヤン)その人だ。太陽電池に卓越した情熱で臨み、その強烈で迅速な経営手法を称して、人は彼を中国太陽電池の父と呼ぶ。
サンテックパワーの経営破綻がようやく収束に向かうなか、楊氏はいま何を思い、どんな未来を描いているのか。彼の素顔に迫った。

人生を変えたシドニーでの出会い

「酒も煙草もしない、食事は菜食のみ。徹底的な自己管理能力を備えた人物。欲というものに無縁の男だ。そのため華やかな経歴とは裏腹に苦労も耐えないのだが…」。

これがハレオンソーラージャパン時任毅社長によるCEO像だ。

1963年生まれの50歳。楊氏は中国太陽電池の父と呼ばれることを嫌う。「私が父だなんておこがましい。ごく普通の人間ですよ」。

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