失敗しない太陽光ビジネス

[企業連携]

優良パートナー EPCを探せ

太陽光発電プロジェクトを完成させるには、発電所を設計してモジュールやパワーコンディショナなどの発電設備を調達し、そして建設しなければならない。これらを請け負うのがEPC(発電所の設計・調達・建設)企業だ。ゆえにIPP(独立系発電)事業者は優良なEPC企業との連携こそが成功へのカギといえる。
欧米では、設計・調達・建設のすべてを担う業者をEPCと定義されるようだが、その意味においては日本にEPCは殆ど存在しない。元請けとして受注しても業務の一部は他社に委託するからだ。ただ国内の太陽光発電業界では〝EPCのいずれかに携わっている業者(とくに元請け業者)〟をEPCというのが通念であり、本誌でもそう定義する。とすればEPCの数は実に多く犇き合っている。
では、数多のEPCからどのように優良パートナーを探せばよいのか。手掛かりを得るためにもEPC業界の動向を詳報する。

「上半期は受注残の消化に追われる」。どのEPCもこう口を揃える。

経済産業省によると、2012年7月から13年1月末までに設備認定を受けた太陽光発電設備は6.7GW。出力1MW以上は3.2GWを占め、件数では1024件となる。そのうち、1月末時点で稼働しているのは52件。わずか5%である。出力10kWから1MW未満を見ても、4万8128件のうち、稼働したのは8400件、17%に過ぎない。

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