躍進する〝アンダー50〟ソーラー市場

農業と太陽光発電の融合

ソーラーシェアリングの可能性

CHO技術研究所 長島彬 所長

光が一定の強さを超えると植物は光合成の増加をとめてしまう。ならば耕作地や牧草地には使われない陽光が溢れているはず。光飽和点と呼ばれる植物の特性から農産・畜産物とともに電力もつくる。農業と発電に太陽光をシェアする。これがソーラーシェアリングの概念だ。
開発者は長島彬CHO技術研究所所長。長島氏は「日本にある約460万haの農地のうち、300万haにソーラーシェアリングを導入すれば国内の総発電量すべてを賄うことも可能だ」と語り、独自性に富んだ世界観はいまも拡がる。

左:上に太陽光パネルがあっても、元気いっぱいに農作物が育つ。右:ソーラーシェアリングの生みの親、長島彬CHO技術研究所所長(左)とアイケイ・プランニングの浅井英朗代表。

千葉県市原市の田園地帯の一角。高さ3mのところに小型パネルが並ぶ。パネルの下では落花生やジャガイモ、ネギなどが植えられている。この約100㎡の農地がソーラーシェアリング発祥の地だ。

この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です

ログイン

この特集の記事

その他の特集

一覧を見る