生き残るのは誰だ

経営分析2

技術革新こそ唯一無二の打開策

〝ブレない〟京セラの多結晶Si太陽電池生産 ソーラーフロンティア、CIS型でグリッドパリティ目指す

太陽電池メーカーはいかに経営改善を図るべきか――。有能な経営コンサルタントでも、この問いに対する答えを導き出すことは至難であろう。確かに、新境地へ活路を見出す策はある。EPC(設計、調達、建設)やIPP(独立系発電)事業、あるいはポリシリコンの製造など関連分野へ展開し、そこで収益を上げて採算性を高める方法だ。
しかし、仮に関連分野でしか利益を得ることができなければ、採算の悪い太陽電池の製造は整理した方がよいという結論に至ってしまう。それは太陽電池メーカーの抜本的な経営改善とはいえないだろう。
ならば、太陽電池メーカーは本業でいかに生き残るべきか。この解を探るうえで、京セラとソーラーフロンティアの経営に迫った。両社の太陽電池事業は決して順風満帆とはいえないが、奇しくも今年、業績は回復に向かい、黒字転換の兆しが見え始めている。

脈打つ〝稲盛イズム〟

京セラ 稲盛和夫取締役名誉会長

京セラの創業者、稲盛和夫取締役名誉会長は7月1日、ソフトバンクと京都市で開催したメガソーラー発電所の記念式典でこう語った。

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