[素材・評価編]
品質、性能とはデザイン、製法、材料の三位一体
デュポン 技術開発本部 本部長兼経営企画部部長 林 隆一 執行役員
信頼性を議論するうえで何物にも代え難い価値がある。それは時間だ。1960年代に登場した樹脂材料が半世紀に渡る市場競争を勝ち抜き、25年のときを超えいまだ機能し続けることでデファクトスタンダード。世界標準に数えられている。その代表例が結晶系太陽電池の構成素材であるフッ素系樹脂フイルム、テドラーと封止材EVAだろう。
製品の品質と性能とは材料、設計、製造3つの組み合せで決まるものです。デザインに欠陥があれば、どんなに優れた材料を使っても壊れますし、逆に設計や製法が良くても材料選択を誤れば、予定した性能が発揮できないことになる。この思想はすべての工業製品に共通しますよね。では太陽電池を見ると25年を超えたモジュールがいまも現存している。つまり、かつてのデザイン、製法、材料であればその時間軸の対してもつというデータポイントがひとつあるわけです。
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