オピニオン
「日本版FITとは 被災地復興を担った重要法案」
東京工業大学 柏木孝夫 教授
「残念ながら、現時点では万能なエネルギー源など存在しない。エネルギーは必ず光と影を持ち合わせている」。これは柏木孝夫東京工業大学教授の言である。同氏は総合資源エネルギー調査委員会新エネルギー部会部会長を11年間勤め、電気事業分科会買取制度小委員会の委員長も歴任する。いわば、我が国の新エネルギー政策を決定づけてきた人物である。そのキーマンが照らす再エネ法案の光と影とは。
新エネ部会が立案した買取り法と比べると随分と姿、形が変わりましたよね。我々は可能な限り国民負担を軽減し、市場原理を働かせるため、太陽光発電以外はすべて一律価格、つまり20円/kWh、15年間という価格と期間を設定したわけです。
この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です