「系統用蓄電所ビジネスはPPAが主体になるだろう」
パワーエックス 伊藤正裕 取締役兼代表執行役社長CEO
系統用蓄電事業や〝FIP転蓄電池併設〟向けの蓄電設備を製造するパワーエックス。同社を率いる伊藤社長は市場の動きをどう見ているのか。
──系統用蓄電所を活用したPPA(電力売買契約)が出てきた。
蓄電容量8000kWh程度の高圧蓄電所に投資をするアセットホルダーは、オフテイカーが存在する形でPPAを前提に系統用蓄電所を運用していこうと考えるようになった。これはとても健全な形だと思う。確かに一時は需給調整市場など活用した市場取引でIRR(内部収益率)20%を夢見て参入する投資家もいたが、当社はそのような投資家とは関わっていないので、いまの彼らの動きは分からない。だが、当社が取引するインフラファンドや金融機関、リース会社などのアセットホルダーは皆、相対取引を前提にIRR4~5%を目安に系統用蓄電事業を成立させようと考えている。
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