「電気代ゼロ住宅を目指そう」
東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 前真之准教授
住宅への太陽光搭載率をどう増やすべきか。建築環境工学に精通する東大の前准教授が語った。
脱炭素社会の実現に向け、住宅に太陽光発電設備が導入されることは非常に重要なことだが、家を買う人にそれを訴えてもあまり響かないだろう。具体的なメリットが大事で、たとえば、太陽光発電に100万円、断熱に70万円かかっても、月に1.5万円の電気代を削減でき、10年程で初期投資を回収すれば、後は電気代を気にして冷房を控える必要もなく、快適な生活が送れるといったことである。むろん、建売住宅などは価格が重視され、売り手は住宅の単価を上げ難いので、そこは施主に負担のないPPA(電力売買契約)モデルなどを組み合わせるとよいだろう。
この記事を読むにはWEB会員専用アカウントでのログインが必要です