上里建設、埼玉県で初の系統用蓄電事業へ

サンテックパワージャパンがファーウェイ製品を提供

上里建設が自社初となる系統用蓄電事業に着手した。蓄電容量8000kWhのファーウェイ製蓄電池を、サンテックパワージャパンから調達した。

23年12月に設置されたファーウェイ製の系統用蓄電池

太陽光発電所運営を手掛ける上里建設(埼玉県本庄市、戸矢大輔社長)が業容を拡大している。同社は2024年2月時点で、全国約245カ所において出力合計約88MWの太陽光発電所を保有・運営しているが、25年までに135MWまで増やす計画を掲げている。一方で、同社は太陽光発電所のEPC(設計・調達・建設)やO&M(管理・保守)を手掛け、海外でも太陽光発電事業を手掛けている。

そして同社はこのほど、新しく系統用蓄電事業に乗り出した。同社は23年12月に、埼玉県本庄市内で中・ファーウェイ製の蓄電容量8000kWhの蓄電池を設置。24年1月には埼玉りそな銀行と、系統用蓄電池の購入及び施工資金用途として、3.6億円のグリーンローン契約を締結した。

上里建設の戸矢大輔社長は、「太陽光発電所を建設して終わりではなく、再生可能エネルギー電力を有効に使う仕組みをつくる必要があるので、系統用蓄電事業を始めました。いまはまだ系統用蓄電事業の収支は不明瞭ですが、FITを活用する再エネ事業で業績を伸ばすことができた分、社会に還元していきたいと考えています」と経緯を語る。

上里建設はこれから出力約2MWの蓄電用PCS(パワーコンディショナ)などを導入し、24年5月頃の稼働を目指している。

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